サックス コラム

サックス コラム

17. 教則本

楽器を初めて間もない頃は、身近に先生がいなかったので
片っ端から教則本を読んで、お世話になりました。
上級者は、サックスだけでなく、他の楽器の教本もお薦め。
別の視点から、参考になる事が多いですよ。

初心者の方が必要としている
楽器の種類、メーカー、取り扱い、音階練習…などの情報は
本を読めば、ある程度 何が一般的な内容なのか
理解する事は可能だと思いますが。

さらに、一歩踏み込んで
 ・何を感じて演奏するのか。
 ・何を表現したいのか。
 ・どうやって伝えるのか
と言った、「音楽表現」を理解したい段階になれば、
個人レッスンで学んで下さい。


[サクソフォーン上達法 デビッドリーブマン 著/川里安輝子 訳/土岐英史 監修]

サクソフォーン上達法

最初に購入した教則本がコレでした。
立ち読みで理解出来る本なんて、買おうと思わないし。
理解出来ない部分があるから、じっくり読みたくなる訳で。

よく、フラジオの練習で倍音練習を行いますが。
通常の音域にも良い効果を得られる為、音作りの基礎にも役立っています。
CDじゃ、息のスピード感や、音の立体感までイメージ出来ないですから。

どうやら。マウスピースで、倍音練習の項目は、文章ミスで。
ネックを付けた状態で行うらしい事が、後に判明。
どおりで、出来ない訳ですね。中級者以上向けの教則本です。


[サクソフォーン演奏技法]

サクソフォーン演奏技法

古い教則本なので。サックス用ミュートとか、今無いじゃん。
とか、掲載されている楽器がビンテージっ! とか
気になりますが。非常に真面目な教則本です。

個人的には、P.45の
ネックを逆さまにして、ティッシュペーパーが落ちない様に演奏する
練習方法が、凄くお気に入りで。ずっとやってましたね。
「息→音」への変換効率が上がります。


[うまくなろう!サクソフォーン]

うまくなろう!サクソフォーン

私は、バンドジャーナルでリアルタイムで読んでいました。
グリッサンドと、スラップタンギングの解説が出た時は、
当時最先端でしたから。夢中で、何回も読み直しました。
他は、いたって普通の内容ですが。
現在、一般的な奏法のスタイルを知るには、丁度良いかも知れません。
本のサイズも小さめだし。


[サクソフォーンのためのトレーニングブック]

サクソフォーンのためのトレーニングブック

教則本と言うより、スケール、アルペジオの譜面ですが。
この値段で、この内容は素晴らしいです。
値段の高い音階練習の本もあるんですが。

ミュール : 音階とアルペジオ 第1巻/ルデュック社サクソフォン教本ミュール : 音階とアルペジオ 第1巻/ルデュック社サクソフォン教本

3巻まで揃えると、¥2万 !! 近くしますし。
全部やっていたら、時間が足りなくなります。
そう考えると、中高生の皆さんや 一般のサックス愛好家には
この位の分量が丁度よいかと思って、オススメしています。

[初心者、中級者]なら
(1)(3)(5)
の練習番号だけで十分上手くなれます。

[近現代の曲を演奏する]なら、
(4)の、4度のアルペジオも練習すると良いですね。

個人的には、
(2)
の練習番号は、(1)(3)が出来れば
自然と演奏出来るハズなので。 省略しても良いかなと思います。


[ミュール : 音階とアルペジオ 第1巻/ルデュック社サクソフォン教本]

上記でリンクした、音階とアルペジオの教則本です。
最初のページに日本語で取り扱い方が書かれていますが。

[長調]
・音階(スケール)
・3度の平行音階、最高音でロングトーン
・主和音のアルペジオ(2種)
・属和音のアルペジオ(2種)

[短調] ・和声的短音階(スケール)
・3度の平行音階は「無し」
・主和音のアルペジオ(2種)
・減7和音のアルペジオ(2種) 属和音は、平行調とかぶるので省略?

と言ったメニューです。
特に音階練習は、全ての音が書かれている訳ではないので。
自分でフレーズを創作しながら練習する
不親切さ(?)が、逆に良いトレーニングになると思います。

しかし。この値段は、高すぎますね/
専門家の資料としては、一度目を通しておきたい1冊ですが。

ちなみに、2巻3巻は価値ある1冊だと思います。
全てを練習するには、時間が必要なので工夫が必要です。
(スケール1つで、13パターンの練習方法なんて… 時間が足りません。)
1拍に4つの音符
1拍に3つの音符
1拍に6つの音符(省略可)
を基本形に(スケールのフラグメント)
シンコペーションで支点をずらして練習する
と言う発想は、現在でも使えるアイディアです。

最近のスケールは、全ての音が書かれていますが。
この本は、拍の頭、もしくは折り返しの箇所
だけ音符が書かれているので。
自分で創作しながらトレーニングする必要があります。

この譜面を見ていて思うのですが。
ミュール先生は、拍の頭の音だけを見て
後の音符は、反射的に動く様になるまで練習する
と言う風にお考えなのでしょう。
実際に、ミュール先生の録音を聴くと
実に滑らかなフレーズに惚れ惚れします。

1段階上のトレーニングをお望みの方や、
専門家向けの、音階練習です。
かなり早いスピードで行わないと、もの凄く時間を必要としますので。
初心者には、オススメしません。
サクソフォーンのためのトレーニングブック
でしたら、2分音符 160 以上の方に お薦めしたいです。
少々値段は高いですが。「2巻」「3巻」は、価値があります。

2巻、3巻は、専門家なら必見の価値アリの1冊。


[モイーズ : ソノリテについて(日本語訳: 吉田雅夫)]

モイーズ : ソノリテについて(日本語訳: 吉田雅夫)

短く言うと、ロングトーンが如何に大切かと言う事を綴った1冊。

1つの音に対して、如何に集中力とこだわりを持って接するか
当時の人は、どんな音色が使えるか
楽器のポテンシャルを最大限に引き出そうとしたのか
そう言った事を最重要として、取り組んでいた事が分かります。

最近のクラシックは、特にテクニック重視の傾向なので。
今一度、見直すべき本だと思いますね。

※ 個人的には、ロングトーンの変わりに
クラシック流 耳コピ(CDと一緒に演奏)を行っています。


[タッファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法 (第1巻 第2巻)]

タッファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法 第1巻 [ 第2巻 ]タッファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法 第2巻

私は、この本(確か2巻だっけなぁ?)に書かれている
ダブルタンギング
トリプルタンギング を採用しています。

Tu Ku を、音符1つ1つに対して
意図的に設定する事で、毎回、確実な発音を狙います。
スネアのLRみたいなもんです。
早口言葉みたいでオモシロいですよ。
サックスの教本には、やり方は書いてあっても
実践の方法を示している本は1冊もありませんでしたから。
大変参考になりました。


[新しい視点による発声法の理論と技法|永吉 大三]

新しい視点による発声法の理論と技法

声楽の分野は、体自体が楽器ですから。
体の共鳴や、呼吸法の技術に関する研究が進んでいると思います。
この本は、非常に古い本ですが。

・胸式呼吸
・腹式呼吸(2種)
・後側腹呼吸

が、連動して行われる点に気づかされ
実践しております。
技術を体得するまでに時間が掛かりましたが
凄く良い本だと思います。

…ただ、文章が難しくて分かりにくい点が惜しいですけど。
もっと世の中に知れ渡って欲しい1冊です。[上級者向け]


[【改訂新版】 指揮法教程|斎藤 秀雄]

指揮法教程 指揮法教程 DVD

癖の無い、基本的な指揮法を身につけたいと思い。読んでいました。
指揮法の基礎、円運動はクラシックだけでなく
ポピュラー音楽でも通じています。
(グルーブとは、円運動の大きさ、加速度で説明出来ると解釈しています。)

指揮をする上での、基礎的な技術が書かれていますので。
吹奏楽、アンサンブル等の練習で実際に棒を振るのは勿論。
指揮の意図を理解する上でも読んで損は無いです。


最終的には、教則本の内容を理解した上で、
全てを信用せずに、自分なりの教則本を作って下さい。
私も、色んな教則本の美味しい所だけを実践しています。

教則本で身に付くのは、楽器奏法の一般的な部分までです。
アマチュア中級者くらいまでなら、上達するでしょう。
それより上を目指すのなら、レッスン通いを始めて下さい。
特に、音楽表現に関しては、実践で学ぶしか方法がありません。

さらに プロフェッショナルの方は、本と同じ事を生徒に教えている様では、まだまだ。
より高度な内容、教則本を超える域を追求する必要があります。
私も、早く 文章にまとめないと…。


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