サックス コラム リガチャー 自作 DIY クラリネット

サックス コラム

14. 自作リガチュアの作り方

約10年近く前から、リガチャーを自作しています。
興味ある人は、是非、自分でも作ってみて下さい。

ただし、Tシリーズ オリジナルリガチュアと、微妙に異なりますので。
http://www.h2.dion.ne.jp/%7Eclacla/ligature.htm
そちらを試したい方は、リンク先で お買い求め下さい。
1度は、そちらを使う事をお薦めします。

ご自分で、どうしても 作れないと言う方には
¥1000/1個 [ソプラノ〜バリトン](送料別)
でお作りします。

メール ( sax@uzu.digick.jp ) へ御連絡下さい。


<1. 準備する物>

針金

【針金】
銅/直径1.6mm (ソプラノ用)
銅/直径2.0mm (アルト〜バリトン用)
銅/直径2.6mm (バス用)

「エナメル銅線」(セルマー リファレンスと見た目、音色とも似ます。)
「園芸用の焼き鈍した針金」は、使用しないで下さい。
ホームセンターで販売している、「普通の軟銅線」で結構です。


TS継手 バルブ用ソケット

【TS継手 バルブ用ソケット】
↑ ホームセンター|東急ハンズ …等で販売。

 ソプラノ 呼び径16
 アルト  呼び径20
 テナー  呼び径20
 バリトン 呼び径25

※ マウスピースのメーカーや、型番により
外径が異なるので、ネジ山をヤスリで削って調節します。
強い閉め具合を好む方は、多めに削って下さい。
(私の場合は、アルトサックス用 バリトン用は
 ネジ山が無くなるまで削っています。)


ニッパー | ヤスリ

[ヤスリ]
[ニッパー]
[ワイヤーカッター]← 2.6mm以上の太い銅線の場合

上記、TS継手の調整や
切断面を滑らかにしたい場合に用います。
銅の針金は柔らかいので。
それほど高級なニッパーで無くても切れますが。
太い針金に対応出来る製品の方が、安全に作業出来ます。


<2. 針金を巻く>

巻き始め リガチャーの原型

「TS継手 バルブ用ソケット」の溝に沿って針金を巻きます。
上から巻いても、下から巻いても同じ方向に巻けます。

リード面に、2回巻く様にしたいのですが。
少し、引き延ばして使う事になるので。
多めに巻いておきます。(4〜5回くらい巻きます。)

リガチャーの原型

慣れて来れば、マウスピースの下部で巻けば
少しきつめの、ちょうど良いサイズになります。
(針金で、テーブル面を傷つけない様注意して下さい。)


<3. 装着・脱着の仕方 >

脱着の仕方

上部の針金を下方向へ押しつけたまま
下部の針金を右へ回しながら、軽く下へ引っ張ります。
(↑蛇口をひねって水を出す回転方向です。)
一本一本の針金が、輪ゴムの様に
均等に締め付ける様にセッティングします。

取り外す時は、下から上に 押せば、楽に脱着できます。


針金 カット前

最初は形が合いませんので、
下側の金属を少しずつ引き延ばして、マウスピースに沿わせます。
先に、<4. カット>の仕上がりを見て頂いて。
少し余分な部分を残しながら、マウスピースに馴染ませます。

マウスピース上部の方は
針金を閉じたままにしておくと、
締まりが良く、装着時に上下が分かりやすいです。


<4. カット>

針金 カット後

しばらく時間が経ち、金属が馴染んだら
上部切断面が正面を向くように カットします。

音質優先の為に、塗装やコーティングは しません。
この方法で、基本的には全種類のサックス(クラリネットも)製作が可能です。

金属の量を減らす方が、音質の向上には繋がりますが。
切り過ぎると、リードの振動を抑えられずに、金具が共振してしまいます。
「針金の細さ」「巻く数」を工夫して、最小限のセッティングを探して下さい。

・たった 2mm切っただけでも、音質が変化します。
・低音楽器ほど、共振しやすい様です。


現在の私の仕様は、
[ソプラノ サックス] 1.6mm 1回巻き
[アルト サックス]  2.0mm 1回巻き
[テナー サックス]  2.0mm 1回巻き
[バリトン サックス] 2.6mm 1回巻き
で、使っています。

↓ 写真は、全種類2回巻きです。

2回巻き ソプラノ〜バリトン

↓ 実験的には、0回巻きも試作しましたが…。

0回巻き

音は、理想的なのですが。
耐久性に問題がある点と、
何かの拍子で外れやすいと言う、リスクが伴うので。
ライブ演奏では使えませんね。(笑)
録音では、使うかもしれませんが。


後は、沢山失敗して、経験を積んで下さい。
もし気に入ったなら、仲間のプレイヤーに プレゼントしましょう。
アタリ・ハズレ のないリガチュアですので。
バリトンサックスや バスクラリネットで、
鳴るリガチャーは、貴重です。

使用に伴い、金属が伸びて金具の位置が下がって来たら
新しい物と交換して下さい。(3ヶ月〜6ヶ月)
周波数の帯域が広がって、
「音」に 艶と立体感が感じられると思います。

もう、リガチャーの選定に 何時間も費やしたり
○千円、○万円も投資する必要もありません。
何よりも、音楽に集中できると言うことが、素晴らしいと思います。



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