サックス 楽器レビュー

サックス コラム

12. 楽器レビュー ■(中級クラス) ¥20〜30万前後 の サックス

¥20〜30万 の楽器

最近では、低価格帯のクォリティーが上がって来たので
「この価格帯で無いと 使えない」という印象は無くなりつつあります。

¥10万前後 の楽器と、どう差別化するかが今後問われる事になるでしょう。
上位機種のネックと互換性がある場合が多いので。
上手く組み合わせれば、上位機種と同等の音で、安く抑える事も可能です。


「YAMAHA YAS-62, YTS-62」


YAMAHA YTS-62

比較的 本数も多く、在庫が安定しているので。
「スグにでも楽器が欲しい」 & 「YAMAHAの音が好き」
と言う方に、選定する機会の多い楽器です。
楽器店では、この楽器をオススメされる事も多い様です。

YAMAHAサウンド特有の、中音域を重視した楽器です。
YAS-280に比べて、高音域の癖が改善しています。
最も、音が まとまりやすい楽器の1つでは無いかと思います。
特に、柔らかい音色を必要とする、吹奏楽では
馴染みやすいのでは無いでしょうか?

その反面、シャープな音色を必要とする
「ビックバンド」や「吹奏楽」での、マイクを使わない「ソロ」
ロックやフュージョン、ピアノ伴奏とのソロ演奏
…と言った場面では、音が埋もれがちなので注意が必要です。
頑張りすぎると、音色が犠牲になってしまいますので。
可能なら、上手にマイクを使いましょう。

楽器店の殆どが、ヤマハ系なので
安定した修理サービスを受けやすい点は、メリット。


「YAMAHA YAS-82Z, YTS-82Z」

YAMAHA YTS-82Z
YAMAHA YTS-82Z

ジャズ系の楽器と言う事で、発表されましたが。
クラシック系上位機種、875EXと比べて
比較的、軽めの楽器が多いので。素直な鳴りが好印象。
個人的には好きです。

YAMAHAサウンドと言うよりは、
マークVIを意識したサウンド作りが感じられます。
(ヤマハの原点はココからですし。)
現代の楽器の様に、
大音量でも埋もれない音質重視の楽器とは違い、
アコースティックな楽器同士で
アンサンブルを楽しむのに、適していると思います。

もう少し、中低音が充実して欲しいですが。
一般的に、サックスに求められる音色が
この楽器には、揃っているなと思います。

最上級のコンデンサーマイクと言うより、
使い勝手の良い、ダイナミックマイクの様な「サックス」です。
サブの楽器として使っている方も多いです。


「Yanagisawa A901, A902, T901, T902」(廃盤)

Yanagisawa A-901II Yanagisawa A-902 Yanagisawa T-901II Yanagisawa T-902

日本人に好みの、「柔らかい/優しい」音色を持っています。
上品で、女性的な印象を受ける楽器です。
他メーカーに比べて 金属が厚く
少し細めの管で、繊細な音がする楽器が多いです。

個体差で、ごく稀に 太いサウンドの楽器もあります。(*コレは 買い!)
おそらく、金属かラッカーが 僅かに薄いと思われます。
同様に ブロンズ仕様になると、金属特性の為 中低音域が少し厚くなります。

あとヤナギサワは、精密機械としての 楽器の精度も高い様で。
修理の方に好まれる場合が多い様です。
運搬による故障とか、使用に伴う歪みが少ないのでしょう。
長く使えると言う意味で、学校備品にも最適では無いでしょうか?


「Yanagisawa AWO1, AWO2, TWO1, TWO2」

旧901, 902 の、学生モデルから
ライト仕様と言う位置付けに変更されました。
(とは言え、価格差があれば、学生モデルの様な気も??)

個人的には、軽い楽器が好きなので、好印象です。
軽くなった分、楽器の個性が強く出ますので。
旧ヤナギサワと、クランポンのS1を足して2で割った様な
今までと違う、ヤナギサワの音色に好みが分かれる様に感じます。

旧製品と同様、精密機械としての 楽器の精度も高い様で。
修理の方に好まれる場合が多い様です。
運搬による故障とか、使用に伴う歪みが少ないのでしょう。
長く使えると言う意味で、学校備品にも最適では無いでしょうか?


「Cadeson」

基本的には、
ネックから トーンホールまでの距離は一定ですから、
[ セルマー | ヤマハ | ヤナギサワ ]に関しては
下位機種でも、「音程の悪い楽器」は無いです。
音程が悪い場合は、調整か奏法改善で解決します。

…と言っている私が、
音程に難があるのでは? と感じています。
高音域で噛む癖のある方が、テストされたのかも?

アンティグアのGP-Toneと同様、
金メッキをした楽器は、
高音域の癖が抑えられ、音色は素晴らしかったです。

一時、ブームみたいになりましたけどね。
最近は、どうなんでしょう?
個人的には、オススメしません。


「io ALTOSAX AS-1065GLS」

IO イオ ソプラノサックス SS-1045GLS IO イオ アルトサックス AS-1065GL IO イオ テナーサックス TS-1085GLS IO イオ バリトンサックス BS-1091GL

特に、銀メッキに オレンジのラッカーの製品が
美しい楽器ですね。楽器の反応も良いし。
ドイツESM社のマウスピースも、
機械生産の割には、選定不要な出来映えです。
特にテナーは、比較的 自由に音を作れるので。
結構好きな楽器です。

ただ、
メンテナンスする側から見ると、
調整が狂いやすく、維持が大変と言うご意見もある様です。
そう言う、技術的な事は、私には分からないので。
技術者の方に、よく相談して 購入を検討してみて下さい。


「セルマー:アルトサックス アクソス ラッカー仕上げ 彫刻付き 」


年々、楽器が高騰して行く中で
余分な機能を省いて、機械化し、
コストを抑えようと言う、方向性に
非常に共感致しました。
(欲を言えば、彫刻も省略して欲しいです。)

ボディーは、シリーズ2に近く
ネックは、シリーズ3に近い仕様(?)
との事です。

シリーズ2のネックに変更すれば
シリーズ2らしい音色に変化します。(別売り)
※ アマチュアの方は、プロの選定を薦めます。

[オリジナルネック]
セルマーらしい音色ですが。
シリーズ3より、線の細い印象です。

今までのセルマーと違って、
音程のツボがありません。
(正しい音程の時に、ピントが合う様な感覚)
微分音やグリッサンドを多様する現代では、
逆に制約に感じるのかも知れませんね。

高音域に行くに従って、
音が繊細になります。(ハスキーな感じ)
サイドキーの音程が上擦る傾向に感じました。
(個人的には、許容範囲外です)

[シリーズ2ネック(別売り)]
オリジナルネック同様、
高音域は 細い印象で。音程のツボは感じられませんが。
音色は、まさにシリーズ2です。(特に中低音域)

サイドキーの音程は、僅かに下がりますが
許容範囲内だと思います。

あと¥10万出せば、シリーズ2に手が届く価格設定です。
私なら、ジュービリー シリーズ2の方が
コストパフォーマンスが高いと思います。
今後のマイナーチェンジ次第で、変わる可能性は感じます。(2015/08)


■(入門クラス) ¥10万前後 の サックス


■(中級クラス) ¥20〜30万前後 の サックス


■(上級クラス) ¥40万以上 の サックス



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